アートな夜に花を咲かせて

 

 

皆さん、最後に絵を描いたのはいつが最後ですか?

 

日常的に趣味として絵を描くことが好きな人もいるでしょう。一方、幼稚園や小学生以来、芸術というものに触れてないなんて方も少なくないでしょう。僕は明らかな後者です。中学生時代、夏休みの課題として僕のことを存分に苦しめた選挙ポスターを書いて以来、絵を描くという行為自体を放棄していました。

 

芸術を嫌いということは全くないんです。美術館巡りは好きな方ですし。しかし自ら筆を握って創造するというのはどこか億劫で、いつしかあまり馴染みのないものに変わってしまいました。

 

そんな中、つい先日。友達からペイントイベントに参加しないかと便りが届きました。なんだか面白そうだったので、僕はそのイベントに参加することに決めました。

 

当日、指定された場所に着いてびっくり。おしゃれなレストランだったんです。もしかして場所を間違えたかなと思い、友達に確認してみると間違いなくそのレストランが会場でした。レストランと絵画。どう考えても結びつかないその二つの物事に困惑しながら中に入ってみるといくつかのキャンバスが設置されていました。そしてその横にはワイングラスがひとつづ。なんだか俄然面白くなってきました。

 

参加者全員が集まり、自分の席に着くとすぐに説明が始まりました。そこでやっとこのイベントがなぜレストランで行われ、なぜキャンバスとともにグラスが置いてあるのかに合点がいきました。

 

このイベントは「アートナイト」と呼ばれるもので、普段あまり芸術に触れない大人がお酒を飲みながらリラックスして絵画に触れようというイベントコンセプトだそうです。北米ではここ数年かなりメジャーになっているイベントらしい。

 

説明はすぐ終わりいよいよイベントが始まるその直前、それぞれのグラスに赤ワインが注がれます。これが始まりの合図らしい。設置されたスクリーンに有名な画家さんが登場し、説明しながら絵を描き始めます。

 

全員が同じ映像を見ているため描いている絵は同じになるはずなんですがこれがなかなか難しい。最初に何を描いているか提示されないため、序盤は何を描いているのか皆目見当もつきません。それでも映像は容赦なく進んでいきます。

 

最初はなんだか緊張感のあった参加者も完成に近づくにつれ、自分の絵の完成度に対する気恥ずかしさとワインに酔いしれることによってだんだんと明るい雰囲気に変わっていきます。

 

お互いの絵の感想を言いながら、ワインも進み会話も弾む。そのイベントは終始明るい雰囲気で進行しました。率直な感想としては、すごく楽しかった。普段感じないような感動と創作意欲。そしてなにより普段できない会話が生まれる新しさ。

 

普段できない体験を通してお互いの意外な一面を発見できるイベントだなと思いました。友達と参加するのももちろん楽しいですが、彼女とのデートなどにも使えるかもしれませんね。機会があったら是非参加していてください。おすすめです。

 

自分の拙い作品を最後に載せておきますね。題名は「アートな夜に花を咲かせて」です。

 

それではまた。

 


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